LEDを光センサー(フォトダイオードモード)として利用するのは、非常に賢く面白いアプローチです。実はLEDには「光を出す性質」だけでなく、「受けた光の波長に反応して電圧・電流を発生させる性質」があります。
基本的には、LEDが発光する光の波長よりも、少し短い波長の光(より高いエネルギー)に対して最も敏感に反応します。
1. 計測の原理
LEDを光センサーとして使う場合、主に2つの回路構成があります。
A. 光起電力モード(簡単・低精度)
LEDに光が当たると、微小な電圧が発生します。これをテスターやマイコン(Arduinoなど)のアナログ入力ピンで読み取ります。
メリット: 回路が単純。
デメリット: 出力電圧が非常に小さく、暗い場所では計測が難しい。
B. 光導電(逆バイアス)モード(高精度・一般的)
LEDに逆方向の電圧をかけ、光が当たった時に流れる「漏れ電流(光電流)」を計測します。
仕組み: 光が当たると逆方向電流が増える性質を利用します。コンデンサを併用し、電圧がしきい値を下回るまでの時間を計測する手法がよく使われます。
2. 実装のステップ(Arduino等のマイコン想定)
LEDの選定: 透明パッケージの赤色LEDや赤外線LEDが比較的感度が高く、扱いやすいです。
接続: * LEDのカソード(短い足)をデジタルピンへ。
アノード(長い足)をGNDへ。
計測プロセス:
ピンを「出力・HIGH」にしてLEDを逆バイアス状態で充電する。
ピンを「入力」に切り替え、内部容量に溜まった電荷が光電流によって放電される時間を測る。
放電時間が短い = 光が強い、となります。
3. 注意点とコツ
波長依存性: LEDは自分自身の発光色と同じ、またはそれより短い波長の光にしか反応しません(例:赤色LEDは緑や青、白には反応するが、赤外線には反応しにくい)。
ノイズ: 微弱な電流を扱うため、長い配線はノイズを拾いやすくなります。
保護: 直射日光などの強すぎる光は、計測値を飽和させるだけでなく、素子を痛める可能性があるため注意が必要です。
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