RDCテストとは

～巻線部品の直流抵抗を測定して、断線や導通不良を判定する基本テスト～

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■ 定義

RDCテスト（Resistance of Direct Current test）とは、「直流抵抗（DCR：DC Resistance）」を測定する試験のことです。
主にコイル、トランス、モーター巻線などの導体抵抗を測定することで、断線・不完全導通・巻線異常を検出します。

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■ RDC（直流抵抗）とは？

RDCとは、部品に直流電流を流して両端の電圧を測定し、オームの法則（R=V/I）から算出する抵抗値です。
この値は理論巻線抵抗に近づくことが求められ、設計値や仕様値と大きく異なる場合は、以下のような問題が考えられます：

• 部品内部の断線

• はんだ付け不良

• 導体断面積のばらつき

• コイルの巻数不足／過多

• 材料不良（導体の抵抗率異常）

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■ 主な測定対象

• トランス（電源・高周波・パルス）

• インダクタ・チョークコイル

• モーター（ステータ巻線、ロータ巻線）

• 電磁リレー・ソレノイド

• 各種線材・ケーブル・コネクタ

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■ 測定方式と注意点

⚠ 測定電流が高すぎるとコイルが発熱し、抵抗値が上昇して誤差が出るため、定格電流や温度補正に配慮が必要です。

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■ 測定機器の例

• LCRメーター（低周波DCモード搭載）

• マイクロオームメーター

• トランステストシステム（RDC項目含む）

• マルチチャネルインラインテスター

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■ まとめ

RDCテストは、巻線製品の導通品質を確認するための最も基本的な電気試験です。
製造工程や出荷検査では、他の特性（インダクタンス、漏れインダクタンス、Hi-Potなど）と組み合わせて、全数検査・自動化検査の一部として導入されるケースが一般的です。

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