金属端子付きMLCC(積層セラミックコンデンサ)は、セラミック素体の両端に金属製のフレーム(リード端子)を取り付けた構造のコンデンサです。村田製作所では「メガキャップ」、TDKでは「金属端子付き」などの名称で展開されています。

通常のMLCCでは解決が難しい「物理的応力」「熱ストレス」「音鳴き」という3つの課題を、金属端子の「弾性(バネ性)」によって解決するデバイスです。


1. 主なメリットと解決できる課題

① 基板のたわみ・クラック対策

車載基板は、エンジンからの振動や組み立て時の機械的ストレスにより、目に見えないレベルで「たわみ」が生じます。

  • 通常のMLCC: 基板がしなると、ハンダ接合部を通じてセラミック素体に直接応力がかかり、クラック(亀裂)が入ってショート故障の原因になります。

  • 金属端子付き: 金属端子がバネのように変形して応力を吸収するため、基板が大きくたわんでもセラミック本体へのダメージを防ぎます。AEC-Q200の基板曲げ試験(Board Flex)において、通常品の2mmを大きく超える5mm〜10mmといった過酷な条件をクリア可能です。

② 熱衝撃(サーマルサイクル)への耐性

SiC/GaNなどのパワー半導体周辺やエンジンルーム内では、激しい温度変化が生じます。

  • 熱膨張差の吸収: 基板(FR-4等)とセラミックの熱膨張係数の差によってハンダ接合部に疲労が生じますが、金属端子がこの膨張差を吸収し、ハンダ亀裂を抑制します。

③ 「鳴き」現象の低減

前述の「逆圧電効果」による微細な振動を、金属端子が基板に伝わる前に減衰させます。

  • アコースティックノイズ対策: コンデンサの伸縮が直接基板を震わせないため、可聴帯域のノイズ(ジー、キーンという音)を大幅に低減できます。


2. 構造的バリエーション

用途に合わせて、主に2種類の構造があります。

タイプ 構造の特徴 メリット
シングルタイプ 1つのセラミック素体に端子を付与 省スペースで高い信頼性を確保。
スタックタイプ 2つの素子を縦に重ねて端子で固定 2倍の静電容量を同じフットプリントで実現。大容量が必要な電源ラインに最適。

3. 主なアプリケーション

特に高い信頼性と大電流、大容量が求められる箇所で使用されます。

  • xEVのパワートレイン: インバータのスナバ回路、DC/DCコンデンサ。

  • 48Vマイルドハイブリッド: 大電流が流れる電源ラインのデカップリング。

  • ADAS用ECU: 高機能SoC周辺の電源ライン。

  • LEDヘッドライト回路: 昇圧回路の出力平滑(鳴き対策と耐熱性)。


4. 設計上の留意点(ESLへの影響)

エンジニアとして注意すべき点は、ESL(等価直列インダクタンス)の上昇です。

  • インダクタンスの増加: 金属端子を経由するため、通常のチップ形状よりも電流経路が長くなり、ESLが高くなる傾向があります。

  • 対策: 高周波特性が極めて重要なRFSoCの直近デカップリングなどには不向きな場合があります。一方で、パワー系のスイッチングノイズ抑制や平滑用途では、その物理的強度が優先されるケースがほとんどです。

金属端子付きMLCCは、パワーモジュールのSiC化による高熱化や、自動運転による高密度実装が進む中で、コンデンサの「物理的な弱点」を克服する非常に現実的なソリューションとなっています。

 

 

下記資料では「セラミックコンデンサの鳴き」について詳しく解説されています。

 

村田製作所:なぜセラミックコンデンサは音鳴きが発生しますか?信頼性への影響は?

https://www.murata.com/ja-jp/support/faqs/capacitor/ceramiccapacitor/char/0020

 

 

 

 

KC3シリーズ

ZRAシリーズ

 

TDKが車載用コンデンサーを開発 MLCCを横に3つ並べて大容量化

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2409/12/news089.html

 

「世界最大」静電容量の車載MLCC 7品番を一挙投入、村田製作所

https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2604/10/news040.html

 

日本信頼性学会:EMC可視化解析装置による電子機器の事故予防
https://www.reaj.jp/pdf/event/2023/2-2.pdf

 

森田テック株式会社:サウンドセンサ. MT-772(10Hz-100kHz)
https://morita-tech.co.jp/wp-content/uploads/2020/09/MT-772-Sound-sensor-1.pdf

 

 

 

出典:Google Gemini (Gemini は AI であり、間違えることがあります。)

 

 

 

SMM3000Xシリーズ 高精度ソースメジャーユニット

・表示桁数:6½桁(2,100,000カウント)
・最大サンプリングレート:100,000ポイント/秒
・プログラミング/測定の最小分解能:10 fA / 100 nV
・最大出力:±210 V / ±3.03 A(DC)/ ±10.5 A(パルス)
・DC、パルス、スキャン、リスト出力に対応。最小パルス幅は50μs
・グラフ表示とデジタル表示を備えた5インチのタッチスクリーン

・SMM3311X(1ch) / SMM3312X(2ch)

・価格:90万円~

・USB VNA

・Coming soon

SDS8000Aシリーズ オシロスコープ

特長と利点
4チャンネル + 外部トリガーチャンネル
アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz)
リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時)
12ビットADC
低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms
SPOテクノロジー
・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒
・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート
・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量
・ デジタルトリガー

・Coming soon

SSG6M80Aシリーズ
マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器
主な特長
・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz
・出力周波数分解能 最大0.001 Hz
・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値)
・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5°
・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載
・アナログ変調、パルス変調(オプション)

・Coming soon

 

 

SSA6000A Series Signal Analyzer

Main Features
・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz
・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz
・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz
・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset
・DANL: Less than -165 dBm/Hz
・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections.

・Coming soon

 

SNA6000A Series Vector Network Analyzer

Key Features
・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz
・Dynamic Range: 135 dB
・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz
・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm
・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc.
・Optional accessories include electronic calibration kits, switch matrix, and mechanical switches.
・AFR

 

 

 

お礼、

T&Mコーポレーションは設立5年ですが、おかげさまで業績を着実に伸ばしており、
オフィスを港区芝(最寄り駅浜松町)に移転し、スペースも拡大いたしました。
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