広帯域ドライバ集積型コヒーレント変調器、通称 HB-CDM (High-Bandwidth Coherent Driver Modulator) について。

これは、次世代の超高速・大容量光通信(400Gbps、600Gbps、さらには800Gbps、1.2Tbps)を実現するために開発された、非常に重要な高機能光部品です。

📌 HB-CDM の特徴と重要性

HB-CDMは、従来の変調器と比べて以下の点が革新的です。

  1. ドライバICの集積 (Driver Integration):

    • コヒーレント変調器(MZM: マッハツェンダー変調器など)を駆動するためには、高速で強力な電気信号が必要です。HB-CDMは、この信号を生成するドライバIC(Driver Integrated Circuit)を変調器本体と同一パッケージ内、または極めて近接した位置に集積しています。

    • メリット: 電気信号の伝送距離を極限まで短くすることで、配線での信号劣化やノイズの混入を抑え、広帯域性(High-Bandwidth)を確保します。これにより、従来の技術では難しかった高ボーレート(例:64Gbaud、96Gbaud、160Gbaud級)の伝送が可能になります。

  2. 広帯域・高ボーレート対応:

    • 名称の通り、広帯域 (High-Bandwidth) 化が最大の特長です。光通信の容量を増やすには、多値変調(QPSK, 16QAMなど)を高密度化するか、データを送る速度(ボーレート)を上げる必要があります。

    • HB-CDMは、ボーレートを上げる方式に特化しており、要求帯域は通常 35 GHz以上、現在では50 GHz超 の製品も登場しています。

  3. 小型化 (SFF化の推進):

    • ドライバと変調器が一体化することで、全体のフットプリント(実装面積)が縮小し、QSFP-DDOSFP のような小型プラグアブルトランシーバ(400ZR/800G ZRなど)への搭載が容易になり、ネットワーク機器の高密度化を促進します。

💡 OIFによる標準化

HB-CDMは、光通信の国際標準化団体である OIF (The Optical Internetworking Forum) によって規格化が進められています。

  • HB-CDM 1.0: 初期規格(例:64 Gbaud対応)で、主に400Gbpsコヒーレントシステムに対応しました。

  • HB-CDM 2.0: さらに高速な800Gbpsシステムに対応するため、より広帯域化が進められています。

🏢 主要なメーカーと製品動向

HB-CDMの開発は、主に日本の光部品メーカーが世界をリードしています。特に、長距離伝送に強みを持つニオブ酸リチウム ($\text{LiNbO}_3$) を用いた製品開発が活発です。

メーカー 主な技術/動向 代表的な製品例 (HB-CDM)
富士通オプティカルコンポーネンツ (FOC) 薄膜LN (TFLN) 技術の採用による小型・広帯域化を推進。OIF規格に準拠した小型変調器を提供。 FTM8200JM シリーズなど (OIF HB CDM-02.0準拠、50GHz超)
住友大阪セメント 薄膜LN技術を活用し、1.2Tbps伝送対応の超広帯域HB-CDMのサンプル出荷を開始(160 Gbaud超級)。 広帯域ドライバ集積型コヒーレント変調器 (HB-CDM)
NTTグループ (NTTイノベーティブデバイス) InP (リン化インジウム) 集積技術に強み。超高速デジタルコヒーレント通信用のドライバ集積InP変調器を開発。 160 Gbaud超級対応の超高速ドライバ集積InP変調器
Coherent (旧Lumentum/Finisar) LN変調器や集積モジュールの分野で世界的なシェアを持つ。OIF規格に準拠した製品を展開。 広帯域コヒーレント変調器モジュール

HB-CDMは、データセンター相互接続 (DCI)メトロ/長距離通信ネットワーク において、システムの容量と効率を劇的に向上させるための鍵となる部品です。

 

 

 

APNは、IOWN構想が目指す「高速・大容量、低遅延、超低消費電力」な次世代のデジタル社会を実現するための「神経網」の役割を果たします。(NTT・NTTイノベーティブデバイス・NXTEC・古河電工・新光電気)

この動画では、オールフォトニクス・ネットワーク(APN)が従来の通信とどのように異なり、超低遅延や超大容量を実現するのかについて詳しく解説されています。

オールフォトニクスネットワーク(APN)とは?  APNの概要をわかりやすくお伝えいたします。

 

 

 

 

 

 

 

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SDS8000Aシリーズ オシロスコープ

特長と利点
4チャンネル + 外部トリガーチャンネル
アナログチャンネル帯域幅:最大16GHz(8/13/16GHz)
リアルタイムサンプリングレート:最大40GSa/s(全チャンネル同時)
12ビットADC
低ノイズフロア:16GHz帯域幅で176μVrms
SPOテクノロジー
・ 波形キャプチャレート:最大200,000フレーム/秒
・ 256段階の波形輝度と色温度表示をサポート
・ 最大2Gポイント/チャンネルのストレージ容量
・ デジタルトリガー

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SSG6M80Aシリーズ
マルチチャネル・コヒーレント・マイクロ波信号発生器
主な特長
・最大周波数 13.6 GHz/20 GHz
・出力周波数分解能 最大0.001 Hz
・位相ノイズ < -136 dBc/Hz @ 1 GHz、オフセット 10 kHz(測定値)
・コヒーレントモード、搬送周波数 = 10 GHz、周囲温度変動 ±2℃、観測時間 5時間、位相変動 < 1.5°
・チャンネル間の周波数、振幅、位相を個別に調整可能。単一デバイスチャンネル同期および複数デバイスチャンネル位相同期をサポート。位相メモリ機能搭載
・アナログ変調、パルス変調(オプション)

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SSA6000A Series Signal Analyzer

Main Features
・Measurement Frequency Range: 2 Hz ~ 50 GHz
・IQ Analysis Bandwidth: 1.2 GHz
・Real-time Spectrum Analysis Bandwidth: 400 MHz
・Phase Noise: -123 dBc/Hz @ 1 GHz, 10 kHz offset
・DANL: Less than -165 dBm/Hz
・Demodulation and analysis of signals from multiple mobile communication standards including 5G NR, LTE/LTE-A, WLAN, and IoT, as well as wireless connections.

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SNA6000A Series Vector Network Analyzer

Key Features
・Frequency Range: 100 kHz ~ 50 GHz
・Dynamic Range: 135 dB
・IF Bandwidth Range: 1 Hz ~ 10 MHz
・Output Power Setting Range: -60 dBm ~ +20 dBm
・Supports 4-port (2-source) S-parameter measurements, differential (balanced) measurements, time-domain analysis, scalar mixer measurements, etc.
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